ISO/TC130第38回年次総会と作業部会の国際会議が2024年12月2日(月)~12月6日(金)の間、韓国のソウル市で開催されています。国際会議の詳細な報告は各作業部会に出席されている委員会メンバーから報告があると思いますので規格審議の状況はこれらの報告でご確認ください。
このホームページでは作業部会の国際会議の雰囲気を伝えること、それと国際会議が開催されている場所や周囲の紹介をします。今回のISO/TC130国際会議が開催されているEulji Twin Towerの外観です。このビルの地下2階にある会議室で国際会議が進行しています。
初日の12月2日(月)に開催されたISO/TC130/WG4です。今回は所謂ハイブリッド形式の開催なのでオンラインで参加している方を合わせて出席者は30名です。会議前の情報ではこの会議室は40席ですが、実際は20名+チョットでいっぱいです。佐藤ISO/TC130国内審議委員会委員長が出席されています。(写真の一番右側)
会議の3日目。ISO/TC130/WG3の会議風景。WG3は毎回、10カ国以上から40名を超える出席があります。印刷の品質管理の規格を審議する作業部会であること、印刷の方式が最近は多様になってきていること、一方で印刷物を利用する人は印刷の方式ではなくて、綺麗とか発色がいいと又は便利に使えて安全が当然なので、品質管理に関わる国際規格が求められる内容が年々高度化しています。上の写真WG4に比べるとたいへん混んでいます。
会議の4日目。ISO/TC130/WG12の会議風景。WG12が担当する印刷後工程は印刷産業の中で大きな役割を担っています。しかし地味(?)な感じがすること、そして例えば同じ厚みの紙で製函作業を行っても用途によって折り作業に必要な「スジ入れ加工」の程度が違ってくること等から、国際的な規格による標準化の効果が発揮され難いことが、関心が高まらない理由になっているようです。ですがWG12の幹事国である中国は全力でこの作業部会をリードしています。WG12は中国がISO/TC130の幹事国を引き継ぐ際に、自ら提案して発足させた作業部会です。写真中央の方が中国のWG12コンビナー。
ISO/TC130国際会議が開催されている近くの風景です。凄く先進的なビルの足元に下町の江東区にある有名な商店街「砂町銀座」あるようです。この風景と言いますか街並みが韓国の活力と成長を象徴している一つと感じます。アーケードのお店からは、ともかく元気を感じます。