2019年5月27日(月)~5月31日(金)の間、香港のHong Kong Design InstituteにおいてISO/TC130春季国際会議が開催されています。本日5月28日(火)はwG2/TF4とWG3とWG4 ad-hoc meetingとTC6/SC2/JWG39が開催されました。
WG3はISO/NP TS 21328 多色カラー印刷のコメント対応からスタート、議論の開始直後からスコープで言及されている印刷インキの顔料の記述内容に関する発言が活発に出されました。その結果、スコープの内容についてWG3の中で検討を行い、委員会内投票(CIB投票)を行うこととなりました。上の写真は質問に回答している米国の委員です。
WG3に出席中の日本の出席者です。本日から朝倉氏(富士フイルム、日本のISO/TC130/WG4委員、右から3番目)も出席されています。
TC6/SC2/JWG39 です。この会議はTC6(紙)とのジョイントで印刷を実験室で試験する装置の規格を担当しています。印刷適性に関わる規格なので、専門家によっていることは以前から聞いてはいましたが、実際に見ると少し驚きです。Webでの出席者が1名、会議の出席者が8名、専門家の議論なので例えば印刷速度の僅かな違い、例えば1.0m/秒と1.2m/秒といったことが議論になります。
このJWG39で、紙のコーティング層の可撓性を評価する規格の作成を担うことになったことは、注目していただきたいと思います。昨秋、東京で開催されたWG12で紹介されていますのでWG12のN文書(WG12 N438、N451)を参照してみてください。フランスの委員は規格のベースとなっている報告について多く質問をしていました。
WG4 ad-hoc meeting は高速インキジェット用紙に関わる会議です。ad-hocなので、臨時の会合です。出席者は主催者が声掛けした関係者になります。JWG39 の隣室で開催されていたので覗いてみました。(写真はありません) 本件は今後に情報が出てくるものと思われます。本日は、こういう会合があった、という報告です。
WG2/TF4 はWG3 と同時開催で且つ会議室が離れていて(且つ猛烈な豪雨もあって)出席が叶いませんでした。