ISO/TC130春季国際会議の報告(4)

2019年5月27日(月)~5月31日(金)の間、香港のHong Kong Design InstituteにおいてISO/TC130春季国際会議が開催されています。本日5月29日(水)はwG2/TF2とWG2/TF3とWG4とWG13とTF3 が開催されました。

会議の報告(雰囲気の報告ですが)の前に「雨」の報告です。ほぼ毎日が雨です。降っていない時もありますが、平均すると概ね雨です。

WG13です。会議室が大きい(50名用ですが実際にはもっと広いです)ので出席者が少なく感じます。コンビナーはブラジルの委員、事務局は中国です。

WG13に出席中の瀧澤氏(大日本印刷、日本のISO/TC130/WG3の主査を担当されています、写真の中央)です。

WG2/TF2です。会議の開始直前の写真なので立っている出席者がいます。香港と日本の時差は1時間、会議スタートは午前9時ですから15分前です。(写真の右下の時間は日本時間)

TF3です。今回はいつもよりやや少ない感じです。TF3はISO/TC130の規格を体系的にする目的をもって活動しています。写真の中央の方は今回のISO/TC130春季国際会議へ出席するためにISO中央事務局から来られています。

WG4です。WG4の会議時間は数年前までは半日(3時間の時もありました)だったのですが、最近は印刷で使用される材料の特性に関わる規格案、測定機器の世代交代を目論む(?)規格案等が欧州から提案されていて、丸々1日を費やしています。今日の会議ではコンビナーの方が議事進行と時間管理に注意を払っています。

WG4の写真ですが、他のWGと違っているので、その違いを説明します。WG4の会議が始まる直前、コンビナーの方(写真の右から二人目、Dr.Uwe Berthold、ドイツのFOGRA)が主催者に「議長席の配置を変更してほしい、投影画面が背中の位置で見えない、議事進行に不便だ」と話した結果です。

今回の主催者は香港、なのでISO/TC130の幹事国でありISO/TC130委員長も出している中国と密接に連携しているように見える運営かなと想像していたら、全く違っていました。若々しくて清々しい爽やかな運営です。ホスピタリティも細やかで素晴らしいです。

(春季国際会議のホームページでの報告は、業務都合で会場を離れるため、この報告で終了させていただきます。申し訳ありません)

カテゴリー: 未分類 | ISO/TC130春季国際会議の報告(4) はコメントを受け付けていません

ISO/TC130春季国際会議の報告(3)

2019年5月27日(月)~5月31日(金)の間、香港のHong Kong Design InstituteにおいてISO/TC130春季国際会議が開催されています。本日5月28日(火)はwG2/TF4とWG3とWG4 ad-hoc meetingとTC6/SC2/JWG39が開催されました。

WG3はISO/NP TS 21328 多色カラー印刷のコメント対応からスタート、議論の開始直後からスコープで言及されている印刷インキの顔料の記述内容に関する発言が活発に出されました。その結果、スコープの内容についてWG3の中で検討を行い、委員会内投票(CIB投票)を行うこととなりました。上の写真は質問に回答している米国の委員です。

WG3に出席中の日本の出席者です。本日から朝倉氏(富士フイルム、日本のISO/TC130/WG4委員、右から3番目)も出席されています。

TC6/SC2/JWG39 です。この会議はTC6(紙)とのジョイントで印刷を実験室で試験する装置の規格を担当しています。印刷適性に関わる規格なので、専門家によっていることは以前から聞いてはいましたが、実際に見ると少し驚きです。Webでの出席者が1名、会議の出席者が8名、専門家の議論なので例えば印刷速度の僅かな違い、例えば1.0m/秒と1.2m/秒といったことが議論になります。

このJWG39で、紙のコーティング層の可撓性を評価する規格の作成を担うことになったことは、注目していただきたいと思います。昨秋、東京で開催されたWG12で紹介されていますのでWG12のN文書(WG12 N438、N451)を参照してみてください。フランスの委員は規格のベースとなっている報告について多く質問をしていました。

WG4 ad-hoc meeting は高速インキジェット用紙に関わる会議です。ad-hocなので、臨時の会合です。出席者は主催者が声掛けした関係者になります。JWG39 の隣室で開催されていたので覗いてみました。(写真はありません) 本件は今後に情報が出てくるものと思われます。本日は、こういう会合があった、という報告です。

WG2/TF4 はWG3 と同時開催で且つ会議室が離れていて(且つ猛烈な豪雨もあって)出席が叶いませんでした。

カテゴリー: 未分類 | ISO/TC130春季国際会議の報告(3) はコメントを受け付けていません

ISO/TC130春季国際会議の報告(2)

2019年5月27日(月)~5月31日(金)の間、香港のHong Kong Design InstituteにおいてISO/TC130春季国際会議が開催されます。本日5月27日(月)はwG1とWG3が開催されました。

Hong Kong Design Institute のA館入口のISO/TC130開催の看板です。大きな建物の吹き抜けの通路の途中にありますので、チョット見つけ難いかも?

受付けをしてくれる主催者スタッフです。外は蒸し暑いですが室内は完全冷房なので長袖です。

右がIDカードです。昨秋の東京会議のものと似ている感じです。そう言えば香港のスタッフにIDカードの説明をしたので参考にしていただいたのかも...。

WG1会議です。出席者は11名、いつも少ないですが今回は更に少ないです。

WG3会議の始まる前に準備に忙しい瀧澤氏(大日本印刷、日本のISO/WG3の主査を担当されています)です。香港駐在のご経験があるとのこと、お話しでは室内は完全冷房(冷凍室?)で外は湿気の中を歩く(泳ぐ)感じとのことでした。まさにそのとおりです。

ホテルから会場のHong Kong Design Institute まで歩いて来た参加者もいますが、瀧澤氏は電車利用を進言したそうです。これは大正解で歩いてきた方の中には汗がすごかった方がいました。

WG3会議です。この写真を撮影した時点で出席者は28名+web出席者という感じです。

写真の右下の時間は日本時間です。香港の時間では午後2時16分になります。伊東氏(富士ゼロックス、日本のISO/TC130/JWG14の主査を担当されています)と瀧澤氏(大日本印刷、日本のISO/WG3の主査を担当されています)がフレキソ印刷の規格のコメント対応の議論に参加中です。

お昼ごはんです。学生が利用するCanteen(学校や工場の食堂のことです)の一角を仕切って特設コーナーを準備提供してくれています。

今回の会議のスポンサー企業のリストです。

カテゴリー: 未分類 | ISO/TC130春季国際会議の報告(2) はコメントを受け付けていません

ISO/TC130春季国際会議の報告(1)

2019年5月27日(月)~5月31日(金)の間、香港のHong Kong Design InstituteにおいてISO/TC130春季国際会議が開催されます。(写真は建物の外観)

会場のHong Kong Design Instituteは宿泊先として推奨されているホテル(2つあります)から1駅のところにあります。ホテルは2つ共にショッピング・モールと一体の施設で駅もこの施設内にあります。ですから実際の移動はホテルの地下にあるTseung Kwn O駅から隣の駅に90秒間乗車してとなり駅のTiu Keng Leng駅に移動する、ということになります。本日5月26日は日曜日なのでホテルから徒歩で会場へ向かうことを試みたのですが、気温が28℃しては湿度(?)のため暑さが厳しく、仕方なくホテルの地下にあるから5ホンコン・ドル(約80円)を購入、電車で移動、会場を事前に見てきました。

明日5月27日(月)からは会議の雰囲気を報告する予定です。(本日は会場への行き方を確認しただけです)

Hong Kong Design Institue のA館、人が立っているドアの向こう側が会場
会場へアクセスするTiu Keng Leng駅の階上はショッピング・モールとマンション(?)

カテゴリー: 未分類 | ISO/TC130春季国際会議の報告(1) はコメントを受け付けていません

ISO/TC130 香港国際会議、 5月27日~5月30日に開催

ISO/TC130の春季国際会議が香港で開催されます。今回の開催は5日間です。日本からはISO/TC130国内審議委員会のメンバー(会員企業の社員様)が出席することを計画しています。

国内の利害関係者様がこの国際会議に出席する場合は、予め当協議会から国際会議の出席登録に必要な諸手続きが必要となります。当協議会の事務局までお問い合わせください。

カテゴリー: 未分類 | ISO/TC130 香港国際会議、 5月27日~5月30日に開催 はコメントを受け付けていません

ISO/TC130国内審議委員会の開催案内

ISO/TC130国内審議委員会の開催を予定しています。この国内審議委員会はISO/TC130(印刷技術の国際規格)を担当する国内唯一の委員会です。印刷技術の利害関係者、印刷技術は印刷産業の基盤的な役割を担っていますので、利害関係者は印刷会社、材料メーカー、印刷物の発注者等々になります。
国内の利害関係者のみなさまは是非、当協議会へご参加・ご入会いただき、ISO/TC130の活動の維持と発展にご協力をお願いいたします。

ISO/TC130国内審議委員会 2019年5月22日(水)に開催いたします。詳細は事務局にお問い合わせください。

カテゴリー: 未分類 | ISO/TC130国内審議委員会の開催案内 はコメントを受け付けていません

WG4、次回の国際会議(香港、2019年5月)への備えについて

WG4では次回の国際会議(香港、2019年5月)への備えとして、ホームページに関係者向け特設ページを設けての意見交換、会合を開催して対面での意見交換を計画実施していく予定です。これらの機会を通じて次回の国際会議への備えを進めていく所存です。

カテゴリー: 未分類 | WG4、次回の国際会議(香港、2019年5月)への備えについて はコメントを受け付けていません

ISO/TC130秋季国際会議 その-6

ISO/TC130秋季国際会議が10月14日(日)~19日(金)の間に東京都港区にある機械振興会館で開催されています。

本日10月19日(金)はWG3、とISO/TC130の総会が開催されました。会議の技術的な詳細は出席された方からの報告があると思います、また総会での決議は近日中に配布される議事録が正となりますので、ホームページでは雰囲気を紹介いたします。

右の写真は2日目となったWG3の議事がスタートです。2日目は午前8時40分から始まりました。今日、最終日に帰国される海外の出席者のことを考えて早めのスタートです。(いつもが午前9時なので僅か20分だけの早めなのですが、これを実現するのに6カ月間が必要でした)

 

今回の会議で提供された昼食の中で、出席者みなさまからご好評を得たプリンです。(写真の手前)日々に増えて最終日となった金曜日は写真の状況です。

 

 

 


ISO/TC130の第32回総会のスタートです。出席者は17カ国(ただし事務局のカウントなので正確な数字は後日の議事録をチェックしてください)総会なので、ここで決議案の扱いが全て決する、ということではありません(出席していない国もありますので後日に投票案として扱われます)が、そうであっても利害関係がある場合は、前日(10月18日)に行われた決議案の事前調整を経ていても、しっかり意見が出てきます。

決議案件の採決は写真のように出席各国の代表者が国名を記した紙をかかげます。議長のDr.Pu(中国)から、反対の国、棄権する国、賛成の国、という順で態度表明を促す発言があります。

 

 

決議案の採決の出席の佐藤ISO/TC130国内審議委員会委員長(写真の中央の方の少し右に座っています/東京工芸大学工学部長)です。

 

 

 

 

決議案の決議がかなり進んでから、来年5月の春季国際会議のホスト国となる香港による会議を歓迎するスピーチがありました。ぜひ参加してください、買い物もしてください、というスピーチです。

 

決議案のほぼ全てが終了、今回の国際会議の開催進行に関わる関係者を労う決議+拍手があり、無事に、東京開催(前回は2007年でした)のISO/TC130国際会議が全て終了しました。

 

 

 

まとめです。
今回の東京でのISO/TC130国際会議が何とか進行できましたのは関係者みなさまのご理解とご支援のたまものと開催チームは感謝しております。こういう催し物では「実は○○~」という面白い(?)話があるものですが...
実はありました。それも胸をはって報告させていただけることです。それは海外からの出席者のお一人が開催チームに来られて「会議を3時に抜けたい。理由は、昨夜落とした財布が届いたと警察から電話があった。これから警察に行きたい」と話されたのです。この方は、日本を紹介する記事等で知ってはいたそうですが、本当に遺失物の財布が届いた(中味も大丈夫だったそうです)のは、驚いた、感激した、と話されていました。本件、開催チームには全く関係のないことですが、会議の期間中で、もっとも嬉しい出来事でした。今回の国際会議の報告は、これをもって終了させていただきます。(事務局 松尾)

 

カテゴリー: 未分類 | ISO/TC130秋季国際会議 その-6 はコメントを受け付けていません

ISO/TC130秋季国際会議 その-5

ISO/TC130秋季国際会議が10月14日(日)~19日(金)の間に東京都港区にある機械振興会館で開催されています。

本日10月18日(木)はWG1、WG3、それと最終日の19日(金)に開催される総会の決議案の事前の検討会が開催されました。各会議の技術的な詳細は出席された方からの報告があると思いますので、ホームページでは会議の「雰囲気」を紹介いたします。

右の写真はWG1です。写真の手前に座っているのがWG1コンビナーのDr.Dabid Penholdです。コンビナーはWG1の用語の定義とか区分けよりもWG1が扱う規格を無償で一般公開することに関心を持っています。これを心配(?)したためかWG1では珍しくISO中央の方(写真の一番左の方)が出席しています。

 


WG3の会議がスタートしました。毎回、WG3は予定する時間枠いっぱいで議事が進行しています。今回も同じです。ただ今回はコンビナーが直前に来日しないこととなりWG4コンビナーが代行する格好で議事が進行しています。本来のコンビナーはWeb会議で参加。


 

代行でWG3の議事を進行するDr.Uwe Berthold(写真の一番右の方)の机の中央に乗っている小さな黒い箱がWeb会議用のスピーカーフォン。Web会議ではこれを2個連結して使用しています。机から出ている青色の細い線はLANとつなぐケーブルです。

 

 

カテゴリー: 未分類 | ISO/TC130秋季国際会議 その-5 はコメントを受け付けていません

ISO/TC130秋季国際会議 その-4

ISO/TC130秋季国際会議が10月14日(日)~19日(金)の間に東京都港区にある機械振興会館で開催されています。

本日10月17日(水)はWG2/TF3、WG2/TF5、WG12、WG13の会議、それとミニ・ツアーと歓迎会が開催されました。各会議の技術的な詳細は出席された方からの報告があると思いますので、ホームページでは会議の「雰囲気」を紹介いたします。

右の写真はWG2/TF5の会議が始まった直後です。(写真の右下は日本時間)TC130の会議は会議前に提示される議題で出席の数が変化しますが(当たり前のことですが)、開催ホストとして悩ましいのは事前登録の出席者の数と実際がかなりズレルことです。ちなみにWG2/TF5の事前登録は4名です。

 


こちらはWG2/TF3です。会議室はこの日の午前のWG2/TF5と同じ部屋です。18名向けの部屋ですが満員です。(事前登録は5名です)

 

 


WG12の会議でDr.Uwe Berthold(ドイツ FOGRA)が接着テープによるコーティング表面の強度評価の規格案を説明しているところです。ここの事前登録は17名ですが会議スタート直後は12名。

 

 

WG13の会議です。こちらは満席です。36名向けの部屋ですが満員です。(事前登録は27名です)

 

 

 

 

ミニ・ツアーに出発する出席者のみなさんです。ミニ・ツアーの事前申し込みは当初は30名ほどだったので予定していたバス2台を減らして1台にしました。ところが会議の進行が早く進み、ミニ・ツアーの参加希望者が増えてしまい、抽選して参加者を絞ってしまうこととなりました。まことに申し訳ないかぎりです。(48名が参加されました)

 

歓迎会(ギンザシックスの13階にあるレストラン「グランド・ギンザ」で開催)でオープニング・スピーチをされている佐藤ISO/TC130国内審議委員会委員長(東京工芸大学 工学部長)です。

 

 

乾杯の音頭をお願いしましたISO/TC130チェアーのDr.Pu(中国)の挨拶です。

 

 

 


歓迎会でDr.Uwe Berthold(ドイツ FOGRA)と歓談されている当会の佐藤理事(東京機械製作所 常勤監査役)です。

 


 

歓迎会の参加者は、国際会議ですから当然と言えば当然なのですが、日本からの出席者は少数派(80余名のうち1割と少し)です。したがって、このような抱擁シーン(?)も珍しくありません。

 

 

 

歓迎会の料理はフレンチです。海外の出席者の数名から「激辛の料理を出してほしい」というご要望を1カ月前に頂戴していたのでレストラン側と交渉したのですが、残念ながら、断られてしまいました。

 


今回の東京で開催されているISO/TC130国際会議で、出席者の受け付け、進行管理、出席者からのご要望等の対応、そして昼食時には料理が不足しないよう目配りをお願いしている、丁寧+パワフル+繊細な気配りが強みのスタッフのお二人です。右が谷川さん、左が古川さん。(たいへんに助かっています。感謝を申し上げます)

 

 

 

 

 

カテゴリー: 未分類 | ISO/TC130秋季国際会議 その-4 はコメントを受け付けていません