ISO/TC130/WG11(印刷産業における環境影響)を3月24日(木)午後に開催します。今回は、デジタル印刷機の環境影響、脱墨の評価方法について春季国際会議の事前準備と投票に関して審議を行う予定です。
次回の国内審議委員会(第10回)、開催日程について
次回の国内審議委員会(第10回)、開催日程を調整中です。(5月中旬の開催を目指しています。詳細が決まりましたら、再度、お知らせいたします)
ISO/TC130総会の報告
ISO/TC130/JWG14、TF3、総会の草案準備の報告
本日11月7日(土)はJWG14、TF3、総会の草案準備(この会議は夕方18時から)が開催されました。JWG14は画像評価方法、TF3は工程管理に関わる規格の構成を担当しています。
1枚目の写真はTF3です。規格の構成について活発な議論が交わされています。たいへん活発ですがTF3が発足した直後からは随分と落ち着いてきています。
2枚目の写真はJWG14です。規格作りを目指すWGですがTC130の他WGとは議論の内容が少し違っていて、例えば規格値に関わる式そのものが議論の対象となります。
3枚目の写真はJWG14の本日の議長を担当する伊東氏(富士ゼロックス)が英国委員が展開する技術論を聞いているところです。各国委員の発言は他のWGに比較する長い(かなり長い)のが特徴です。
4枚目の写真は総会の草案準備の会議に臨む日本チームです。日本チームの代表は写真中央の生原氏(大日本印刷)です。
草案準備の会議ではWGの議長(コンビナー)の選出について、総会の案件か国際投票の案件かで各国から意見が出ましたがISO/TC130委員長のDr.Pu(中国)が纏めて明日11月8日(日)の総会の草案準備が終了しました。
ISO/TC130秋季国際会議も明日の総会の1日を残すだけとなりました。(この報告は本日の報告をもって終了させていただきます)
ISO/TC130/WG11の報告
本日11月6日(金)はWG11が開催されました。並行セッション形式ではなく単独開催です。明後日の日曜日に開催されるISO/TC130総会はもちろん単独開催ですがですが、WGとしての単独開催は今回の秋季国際会議では本日のWG11だけです。
WG11の出席者は25名(日本からの出席者は7名)です。右の1枚目の写真の中央奥に日本からの出席者、中央奥の右端が事務局のMs.Debbie Orf、その左がWG11議長のMs.Laurel Brunner です。
2枚目の写真は日本委員が日本国内で行われている印刷物リサイクルの説明しているところです。
3枚目の写真はISO/CD20690 Power consumption of digital printing devices の編集を担当しているドイツチームです。主編集者は一番左のMr. Kraushaar(所属はFogra /WG3の議長)です。
Mr. KraushaarはISO/CD20690(委員会原案)を見直すこと、見直しを行う中でENERGY STAR と整合性を図ることを説明していました。
ISO/CD20690は10月2日投票期限のCD投票で賛成多数で承認されています。
Mr. Kraushaarはこの委員会原案CDを見直し関係者へメールを発信するとのことです。
脱墨に関する作業原案WD(ISO番号無し)に関しては、ISO/TC6との良好なリエゾン関係を反映して見直しを行い、再度、WG11メンバーとISO/TC6に検討してもらう計画(WG11議長のMs.Laurel Brunner )が示されました。このISO/TC6とのリエゾンについてISO/TC130の委員長Dr.Pu(中国)から良好なリエゾン関係の維持を支持する発言(助言)がありました。
WG11は現在の地球環境の様々な状況を背景として発足したISO/TC130のWGなので会議は他のWGと少し異なり独特な雰囲気(緊張感とも言えます)がありますが、今回の秋季国際会議は従来よりも一層厳しく感じられる中で議事が進行しました。
ISO/TC130/WG7WG2、WG2、JWG15、WG12の報告
本日11月5日(木)は、WG7/WG2、WG2、JWG15、WG12 が開催されました。各WGは並行セッション形式での開催です。右の写真はWG2です。ISO/DIS 19445Graphic technology — Metadata for graphic arts workflow — XMP metadata for image and document proofing が国際原案DISでの賛成投票結果(反対票がゼロなので国際最終案FDISをスキップが可)からISO発行へとなることを承認する際にコメントを付けた日本の意思確認をしているところです。
2枚目の写真はJWG15で会議(Web会議も行っています)がスタートした直後です。JWG15はeメディアのカーボンフットプリントを担当しています。JWG15の議長は日本、WG11の国際副議長も兼務する中村氏(大日本印刷)が担当しています。
3枚目は昨日と今日の2日間にわたって開催されたWG12です。本日の議題は印刷後加工の全般的な規格と製本されたページの引っ張り試験の規格の2件、いずれも日本は反対票を投じています。出席した国で反対票は日本だけなので、会議は議長国の中国と中国と連携するドイツに対応する日本という格好になりました。(WG12の報告はWG12関係者へ送付されています。本件に関心ある製本の関係者でご興味のある方は事務局までご連絡ください)
ISO/TC130/WG13、WG12、WG4、WG2/TF3 の報告
本日11月4日(水)は、WG13、WG12、WG4、WG2/TF3 が開催されました。各WGは並行セッション形式で開催されましたのでWG13、WG12、WG4に出席しました。WG2/TF3は、WG4とWG12と並行開催でしたので出席(聴講)出来ませんでした。
右の1枚目はWG13で議長が規格案の趣旨説明を行っているところです。WG13の審議のおけるキーワードは「適合性」です。緻密な議論が展開されていました。
2枚目の写真はWG12で議論が開始される直前に議長国のスタッフが資料を配布しているところです。出席者は12名です。WG12の英国人コンサルタントが外れました。2011年から議長国の中国と連携してましたが今春季のボローニャ会議後、本人から「業務多忙につき辞める」という連絡があったそうです。ISO/WD16762印刷後加工の全般的な規格の議論では日本のコメント「他の工程のことを含んでいる、規格値の根拠を示すこと」について議論となり約1時間を費やしました。
3枚目の写真はWG4でプレゼンのためにインターネットを準備中の風景です。出席者は10名です。WG4は日本からの出席が報告者1名で且つ議長国のドイツとの話し合いを担当しましたので会議風景等の写真はありません。中国からTC130委員長が出席していました。
4枚目の写真は会議でのコーヒーサービスを写したものです。以前に日本で開催した際は昼食はもちろん、コーヒーサービスも豪華でした。ですが常連開催国のドイツは大変に質素ですし、今回の韓国も写真のような内容です。
開催する予算を賄う方策を思案するより賄える範囲で開催することを検討することも一策かと感じました。
ISO/TC130/WG2/TF2、WG3の報告
本日(11月3日)はISO/TC130/WG2/TF2の午前に出席(正しくは聴講)、午後はWG3に出席(同じく聴講)しましたので報告します。
WG2/TF2の出席者は21名(Web出席3名)、午前9時の開始でしたがWebを繋ぐインターネット環境が不調(この施設は全般的に不調です)、実際の開始は午前9時40分過ぎでした。写真はWebを繋ぐために出席者が頑張っている様子を撮影したものです。
午前中の審議は議題番号の6番のISO/NWI/CD19593.2の包装やラベルで使用するPDFデータ形式が中心でした。審議の最中に「断裁データがこの規格の制限を受けるかどうか」という質問が出ましたが「断裁の仕方は製造者の自由だ」という回答でした。
WG3(11月3日午後)の出席者は33名、Webは無しでした。WG3の会議室は宴会場(だと思います。演奏会用のフルコンサート型グランドピアノ=所謂フルコンが置いてあります)のため、たいへん広いです。審議はスポットカラーの網点面積の増減変化がリニアな色調変化になっていなことを対策するための規格案の説明(右の写真の第3象限に曲線のことです)、それと6色とか7色印刷の色相を規定する規格案の説明(n-colorと説明)がありました。
デジタル印刷ではインキの変更が容易ではないという意見等が出ましたが、WG3のコンビナーは総会(11月8日)に提案してPWI(予備的検討事項)とすること、コンビナーとしてはマルチ・パートになる見込みを話していました。
開場となっているアジア出版文化情報センターは計画都市のほぼ中心に位置していて道の反対側にはピノキオ美術館があります。
計画都市の大通りに写真のような旗が掲げられています。来週からデジタル出版に関するフェアが行われることを案内しています。
ISO/TC130、各WGと総会を韓国のパジュ市で開催
ISO/TC130の各WGと総会が韓国のパジュ市で開催されています。2015年11月2日(月)から11月8日(日)までの7日間です。
開催場所はパジュ市にあるBookCityの中にあるアジア出版文化情報センターです。BookCityは出版関係の企業を集めた計画都市、この計画都市は出版に特化した街作りが行われていて、開催場所のアジア出版文化情報センターが中心であり、ここには図書館、古本屋、カフェやレストランがあります。遠方からの訪問者のためホテル「紙之郷(チジヒャン)」があり、各WGと総会もこの施設を使用しています。
ISO/TC130のこれまで開催されたホテルやコンベンションホールとは雰囲気が全く違います。
またホテルの部屋はTVが無く「日常から離れ、お客様の疲れた心身を癒し、心ゆくまでくつろいで~」という日本語を含む4カ国語のメッセージが置かれています。
右の写真がアジア出版文化情報センターの外観。ただし入口は反対側になります。
この入口は一見すると図書館、宿泊施設が中にあるとは思えない外観です。
ISO/TC130の会議が開催されていることを示す掲示パネルです。少し見え難くて実際、タクシーの運転手さんは見落としてしまいました。
アジア出版文化情報センターの周辺の道路です。月曜日の夕方近くのためか人通り多くないです。
本日11月2日(月)はWG1用語とWG3品質管理と方法が開催されています。
ISO/TC130/WG5、 12月7日(月)に開催
ISO/TC130/WG5を12月7日(月)に開催します。今回は9月にドイツで開催されたWG5の報告が予定されています。